その2 相場を知る事が成約に通ずる!

まず、一番に、土地や建物の売却に際して最も大切なのことは、売却可能な適正な価格を知ることです。

売主様としては当然のごとく、少しでも高く売りたいでしょう。しかし、ものには「適正価格」というものがあります。売る時期がちょうどバブル期のような不動産価格の高騰時期であれば、買った時よりも高く売れるかも知れません。

しかし、現在は、ほとんどの場合が買った時より損をして、低い価格で売買されるのが一般的です。建物などは、築経過年数も影響しますので、不動産売却価格が下がっていくのは当然で仕方がないことでしょう。適正価格とはつまり相場を意味します。

売却物件の地域の相場を知り、その種の建物の相場を知り、それに沿った売却価格を設定できれば、契約成立の日が早まることは十分に期待できるところです。

相場は我々不動産業者も常に調査していますし、適切なアドバイスもできると確信していますが、売主様でも独自に調べておかれることをオススメしておきます。

なぜか?それは、お客様自身にもどのくらいで売るのが妥当かという売却価格における価値判断の基準を持っていてほしいからです。

相場のことを申し上げても、お客様自身の家に対する思い入れが強いと、その適正価格といえる相場に納得ができず、結果として高い価格を設定して、当然の結果として売れ残るということが起きてしまう、そんな例が沢山ありますし、 現に弊社でもお客様の希望や売却物件の借金(住宅ローン残金)が相場価格以上に残っていて価格を決めることもまれにございます。

売主さんがもっとも手軽に得られる相場情報としては、不動産チラシや新聞折込みなどが上げられます。同じマンションや同じ地域の土地、中古住宅、また、近隣で売却予定の物件があれば、それこそが最新の相場の目安だと思っていいでしょう。

そして注意しなければいけないのが、インターネットで最近増えている一括査定サイトです。1回送信すれば同時に5社位の不動産会社に査定依頼ができるものです。買取り価格で競い合うのなら良いのですが不動産仲介という性質上、価格を競い合うという事が全く意味をなさないということです。

いくら査定価格が高くても、実際に売れなければなんの意味もありません。不動産仲介業者は売主さんから売却依頼(媒介契約)を取りたいがためにあえて高めの設定で査定価格を出してくる所も少なくありません。

査定価格が高かったので依頼したが結局売れず、販売期間が長期化してしまったため適正価格に下げても売れず、結果として相場よりも安く価格を下げてやっと売れたなんてことにもなりかねません。

そうならない為にも、ある程度は独自で調べ適正価格を知ることが売却への近道となるでしょう。!